受動態に見えるけども…【東大英語を題材に英文の構造を把握する】(2017年度-必修編1)05

例文

There are, of course, shared histories and languages, shared foods and fashions, and many other shared country-specific customs and values.

 引き続き東大の英語二次試験問題からです。

構造

 今回は、『構造』は省略させていただきます。

文法事項

[ are shared ]は受動態?

 [, of course,]は挿入ですので、挿入部分を省けば、今回の文は、

There are shared histories and languages, shared foods and fashions, and many other shared country-specific customs and values.

となります。
 そうすると、[ are shared ]とありますから、受動態に見えます。
 ですが、結論から言いますと、受動態ではありません。過去分詞です。
 なぜでしょうか?
 まず、[ share ]に[ d ]がつくのは、可能性として3つあります。

・受動態
・動詞の過去形
・過去分詞

です。
 受動態の公式は、[ be動詞+過去分詞 ]ですから、[ are shared ]だけをみると受動態になりそうです。
 しかし、そうではない…
 判断基準は、

[ there is (are) ]構文があることです。

[ there is (are) ]構文

 [ there is (are) A ]構文は、[ is (are) ]以降のAが主語になります。[ there ]に特に意味があるわけではないので、単に、

A is (are).

という構造になるのが、[ there is (are) ]構文なのです。
 ということは、[are shared]という語順になっているとしても、文法的には、

[ shared histories ~ are. ]

ということで、[ are ]と[ shared ]が受動態としての公式を満たしていないことになります。
 そうであれば、残る可能性は、
・動詞の過去形
・過去分詞
となります。
 ただ、ここで、動詞の過去形の可能性も消えます。なぜなら、上の文では、動詞として[ be動詞 ]があるからです。
 そうすると、[ shared ]は過去分詞ということになります。

並列の[ and ]

 並列の[ and ]は曲者です。
 上の文では、4つもの[ and ]があります。
 しかし、その4つが同じレベルにあるわけではありません。レベルの違いを見極める必要があります。

A shared histories and languages,
B shared foods and fashions,
and
C many other shared country-specific customs and values.

と大きくA、B、Cの3つに分かれています。
 この3つが同レベルで並列されています。

A and B and C

です。
 初めの[ and ]は、[ , ]で代用されています。
 A、B、Cの中で、さらに並列関係があるので[ and ]が使われています。

A(1 and 2) and B(3 and 4) and C(5 and 6)

 これらの並列関係を見抜いたうえで、今回の文を読まなければなりません。

A 共有された歴史と言語
B 共有された食物とファッション
C その他多くの共有された国ごとの習慣と価値観
がある。

というのがこの文の構造に照らした意味です。

今回のポイント

受動態に見えて受動態ではない文があります。

---05-終---

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