センター試験英語 過去問長文解読のコツー2018年度第5問ー本論1

2018年度第5問DAY 4

例文

There are a few mechanical devices circling around it and their designs are rather complex.

 今回から本論です。

単語

device=装置(名詞)
circle=円(名詞)、~を周回する(他動詞)、~が回る(自動詞)
complex=複雑(名詞)、複雑な(形)

構文

there are (is) S(真の主語)
Sがある。

という意味になります。
 この文では、[ a few mechanical devices ]が真の主語になります(ここでは、主語のことを [ S ] と表記します)。[ devices ]と複数ですから there [ are ] となっています。

文法事項

☆circlingは何でしょうか?

 [ -ing ] が付いています。この [ -ing ] は何でしょうか?ここで何を考えるべきでしょうか?[ -ing ] が問題となる文法事項って何があっただろうか?というのが正解です!
 さて、[ -ing ] が問題となる文法事項には何があるでしょうか?

(ア)進行形
(イ)動名詞
(ウ)現在分詞

があります。
[ circling ] は、その3つのうちのどれでしょうか?
 ここで、さらに考えるべきは、(ア)、(イ)、(ウ)の違いです。ここでは、公式と呼びますが、(ア)(イ)(ウ)にはそれぞれ公式があります。以下では、参考文を出します。例文は、【安井稔著「改訂版 ]英文法総覧」(1996年、開拓社)】から引いています(以降では、「安井・総覧」として引用します)。
 

(ア)進行形の公式は、[ be doing ]
参考文:The baby is crying for milk.
(イ)動名詞の公式は、[ doing (名詞) ]
参考文:I finished reading the book.
(ウ)現在分詞の公式は、[ (名詞) doing かdoing (名詞) ]
参考文:I like the rising sun better than the setting sun.

です。
 上記例文の [ circling ] は、(ア)進行形、(イ)動名詞、(ウ)現在分詞のどの公式に該当するのでしょうか?
 まず、進行形ではないのは明らかです。なぜなら、[ circling ] の前に [ be動詞 ] がないからです。もっとも、[ are ] があるので、[ are circling ] で現在進行形になるのではないか?という疑問もありえます。しかし、この [ are ] は [ There are ] とワンセットになっている [ be動詞 ] なので [ are circling ] の組み合わせはありえません。ということで、 [ circling ] は現在進行形ではないことが確定します。
 次は、(イ)動名詞か(ウ)現在分詞のどちらなのか?が問題となります。さてどちらでしょうか?公式だけではイマイチわからないと思いますので、動名詞と現在分詞の違いを検討しないといけません。

・動名詞=動詞の性質も有する名詞
・現在分詞=動詞の性質も有する形容詞

です。
 動名詞も現在分詞もどちらも「動詞の性質を有する」点で共通しています。しかし、赤太字の部分に注意してもらいたいのですが、動名詞は名詞として機能し、現在分詞は形容詞として機能する点が異なります。誤解を恐れずに言えば、動名詞は名詞で、現在分詞は形容詞なのです。名詞なのか(動名詞)、形容詞なのか(現在分詞)で両者は区別されます。
 そうすると、[ circling ] は名詞なのか?形容詞なのか?によって、動名詞か現在分詞かが決まります。
 では、[circling ] は名詞なのでしょうか?形容詞なのでしょうか?ここで、形容詞とは、名詞を修飾する品詞です。形容詞が1語であれば名詞の前に置かれ(前置修飾)、2語以上になると名詞の後ろに置かれます(後置修飾)。また、名詞は主語か目的語か補語になります。

・形容詞=名詞を前置修飾 or 後置修飾
・名詞=主語 or 目的語 or 補語

 [ circling ] はどれでしょうか?結論から言えば、後置修飾の形容詞(つまり現在分詞)なのです。なぜかと言いますと、例文の主語は [ a few mechanical devices ] ですから [ circling ] が主語になることはありませんし、[ circling ] の前に他動詞がないため [ circling ] が目的語になることもありませんし、例文は、補語をとる文型(SVC or SVOC)ではないため [ circling ] が補語になることもないからです。
 そうすると、残ったのは形容詞として機能する現在分詞のみとなります。しかも主語である名詞 [ devices ] を後ろから説明しているので後置修飾の現在分詞です。「周回している装置」ということです。

 どうでしたでしょうか?この文を正確に理解するために必要な英文法は、

・進行形
・動名詞
・現在分詞

でした。

小まとめ

 どれもその一つ一つは受験生が知っているはずの文法事項です。ですが、上のように、この3つの異同をしっかりと押さえていないと実際の英文を正確に読解することができません。このように分析できて初めて上の3つの文法事項を理解したといえます。易しい短い文で上のように分析することができるならば長い文でもすぐにできるようになります。逆に言うと、易しい短い文で上のような分析ができないのならば長い難しい文を理解することは困難になります。慣れていない場合、初めはきついかと思いますが、単語だけを覚える安易な方法に戻ってはいけません。テストの点数を運任せにしてはいけません。英語を日本語の勉強にすることなく、真の英語の勉強にするために今後も頑張りましょう!

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