センター試験英語 過去問長文解読のコツ!

はじめに

 この記事は、センター英語の長文を解読するコツを明らかにすることを目的としています。そのため、対象とする読者は、大学受験を目指している中学生・高校生になるかと思います。
 2019年度(2020年1月実施)にはセンター試験が廃止され、2020年度(2021年1月実施)からは「大学入試共通テスト」に移行することが決定しています。「大学入試共通テスト」のプレテストでは、センター試験の英語とは出題形式がかなり異なっています。すべての問題が長文読解となっているのです。センター試験の問題形式で言うと第4問、第5問、第6問に対応するかと思います。ということは、英文を時間内に正確に読む能力がまず必要になります。特に意味が理解しにくい文ではない限り、頭から読んで意味を理解していかなければ高得点は取れないことになります。
 本書では、迅速かつ正確に英文を読み解くコツを、実際のセンター試験の第4問、第5問、第6問を題材に明らかにしていくことを目的とします。標語的には、【目指せ!英文直読直解】です。
 ただ、「英文直読直解」というのは魔法ではありません。1日で獲得することができるものでもありません。日々の実践の賜物でしかないので、特効薬を期待されても困ります。ですが、同じ勉強をするのであれば効率よく勉強したいはずです。正しい英語の勉強を1日でも早く始めれば始めるだけ早く「直読直解」の能力を獲得することができます。「直読直解」の能力を獲得するためには、徹底的に文法を理解し、実際の文で文法を当てはめて英文の構造を見極めることしかありません。
 ここで、よくある間違った英語の勉強の仕方を2つ紹介したいと思います。

間違った英語の勉強・その1

 次の英文を見てください。

 I is the ninth.

 たった4語しかない文です。どういう意味でしょうか?
 単語の意味しか勉強していない受験生は、

 [ I ]は、「私」。
 [ is ]はbe動詞で、「です」。
 [ the ninth ]は、「9番目」。

ということで、

 「私は9番目です。」

という意味だと答えるのではないでしょうか?
 しかし、それは誤訳です。何故でしょうか?中学1年生で習う英文法をしっかりと理解し、それを上の文に適用することができたなら、

 「Iは、9番目です。」

という意味だと分かるはずです。ここでの[ I ]は、「私」という意味の[ I ]ではなく、アルファベットの[ I ]のことなのです。
 なぜこの[ I ]は「私」という意味ではなくアルファベットの[ I ]なのでしょうか?そのヒントは、be動詞の[ is ]にあります。もし、[ I ]が「私」という意味であれば、be動詞は、[ am ]となります。

 I am ~.
 You are ~.
 He is ~.

 これが中学1年生で習う主語とbe動詞の対応です。「私は~です。」という文を英訳する際に、[ I is ~ .]と書くのは文法的に間違いなのです。
 be動詞と主語の対応についての文法知識は受験生であれば必ず有しているはずです。しかし、上のような誤訳をする受験生が必ず存在するのも事実です。
 [ I ]といえば、be動詞は[ am ]と知らない受験生はいません。それなのに、なぜそのような誤訳をしてしまうのでしょうか?
 それはまずなによりも[ I am ~. ]という英文で、[ I ]が[ am ]をbe動詞とするのは、[ I ]が「私」という意味の[ I ]だという文法知識をしっかり押さえていないからなのです。[ I is ~. ]って変な感じはするけど、[ I ]は「私」だし、[ the ninth ]は「9番目」だし、ということで、上記のような誤訳をしてしまうのです。要は、なぜ[ I am ~. ]ではなくて、[ I is ~. ]となっているのかを真剣に考えないのが原因なのです。
 これでは、英語の勉強ではなく、日本語の勉強です。知っている単語の意味をどう自然な日本語にするのか?に苦心している受験生が多すぎるのです。本人は英語を勉強しているつもりでも、傍からみると、日本語の勉強をしているに過ぎない…。英語の勉強でこれほど無駄なことはありません。残念ながら、このような勉強では英語をどれだけ勉強しても決して英文を読むことはできません。たまたま知っているトピックだったから英文の内容を理解することができたということはあるでしょう。ですが、これだと知っているトピックなのかどうかで英語の点数が変わってきます。良い時は良いけど、悪い時は悪い。英語の点数に波がある方のほとんどは、英語の勉強ではなく、日本語の勉強をしていることに原因があります。安定して高得点を出すには、「直読直解」は不可欠で、「直読直解」をするには、英文法の知識が必須になります。

間違った英語の勉強・その2

 もっとも、英文法の知識をちゃんと理解している受験であっても、実際の英文で自分が有している英文法を使えていない受験生も多いかと思います。決して英文法の知識を知らないわけではない、むしろよく知っているけれども、実際の英文を読むときにその英文法の知識が使えていない受験生もまた多いのです。
 ある英文の一文を訳してもらうと誤訳をしてくるので、必要な英文法の知識がないのだろうかと思い、その文法知識を確認したところ、ちゃんと理解している…。その英文法がこの文で使われているよ、と指摘すると、「あ~~、知ってます。」というやり取りをすることがよくあります。初見で英文を読みこなせない受験生が多いのもまた事実かと思います。試験に出てくる英文は初見のはずです。初見で英文を読み解けなければテストで高得点を取ることは不可能です。
 なぜ自分が有している英文法知識を実際の英文で使いこなせないのでしょうか?
 その原因は、英文法を個別にしか理解していないからなのです。他の似た文法事項と異同を比較しながら理解していないから、実際の英文で英文法の知識を使うことができないのです。たとえば、次の英文を見てください。

 However, we cannot see any creatures capable of producing an advanced civilization.
 (センター試験英語、2018年度第5問 DAY 9から抜粋)

 受験生にとって特に難しい単語はないと思います。ここで、注意してほしいのは、

 ・producing
 ・advanced

の2つの文法事項です。ここでは詳細は省きますが、文法的には、

 ・[ producing ]=動名詞
 ・[ advanced ]=形容詞

です。文中に[ ~ ing ]が出てきた場合に、[ ~ ing ]に関係する複数の文法事項を思い出したでしょうか?そこができたどうかが英語の勉強にとってのポイントです。複数の文法事項が関係しそうな単語が、どの文法事項を意味するのか?そこを見極めることが英語の勉強にとって大切なのです(見極め方は本論で扱います)。そういった勉強を意識して続ければ「直読直解」をすることが可能となります。
 本論では、実際にセンター試験の過去問(第4問、第5問、第6問)を題材にして、どう頭を働かせれば効率よく英語の勉強をすることができるのかを検討していきます。

---続---

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