習得した文法を実際の英文に当てはめていくこと!<緋色の研究 編>シャーロック ホームズ・10

例文

[Worn with pain, and weak from the prolonged hardships which I had undergone, I was removed, with a great train of wounded sufferers, to the base hospital at Peshawar.]

 本編、『緋色の研究』(シャーロック・ホームズ)の続きです。

単語の意味

wear(weə)=疲れ切った(自動)
prolong(prəʊˈlɒŋ)=~を長引かせる(他動)
prolonged=長引く(形)
hardship(ˈhɑːdʃɪp)=苦難(名)
undergo(ˌʌndəˈgəʊ)=~を経験する(他動)
remove(rɪˈmuːv)=~を移動させる(他動)

構造

[Worn with pain, and weak from the prolonged hardships which I had undergone, I was removed, with a great train of wounded sufferers, to the base hospital at Peshawar.]
 この文の『構造』はたったのこれだけです。

[I was removed](私は移動させられた)

 後は、単なる説明で付加されているだけです。

文法事項

過去分詞

[Worn with pain ~]
 この文は、いきなり[Worn]という語から始まっています。
 知識として、[worn]が動詞[wear]の過去分詞であるか、それ自体で形容詞であるかを知っている必要があります。
 ここでは、過去分詞でしょうか?それとも形容詞でしょうか?
[worn]の直後を見ればどちらかが分かります。
 結論から言いますと、過去分詞です。なぜなら、形容詞であればその後に名詞が置かれますが(形容詞は、名詞を修飾する品詞のことですから)、この文では名詞が置かれていない(前置詞[with]が置かれている)からです。

要注意の[and]

 ここでも[and]が出てきています。
 何と何が並列関係にあるのか?[and]が出てきたら常に意識することが不可欠です。
 この文では、[pain]と[weak]が[and]で並列関係にあります。

関係代名詞[which]

 [Worn with pain, and weak from the prolonged hardships which I had undergone, I was removed, with a great train of wounded sufferers, to the base hospital at Peshawar.]
 先行詞である名詞[the hardsihps]の直後に出てくる[which]が関係代名詞です。目的格の関係代名詞と言われます。
 もともとは、[I had undergone the hardships]という並びだったものが、[undergone]の目的語[the hardships]が先行詞として前に出た形になっています。
 関係代名詞を理解するには、先行詞が本来どこに置かれていたのか?主語の位置か?目的語の位置か?所有の位置か?に注意する必要があります。

[prolonged]

 [prolonged]は、動詞[prolong]の過去形か、過去分詞形か、形容詞かのどちらかです。これは知識として有しておかなければなりません(辞典で調べて知っても全く問題ありません)。
 どれなのでしょうか?
 まず、動詞の過去形ではありえません。直前に[the]しかなく、主語となる名詞がないからです。
 そうしますと、過去分詞か形容詞のどちらかになります。
 また、過去分詞でもありません。過去分詞とは、形容詞の性質に加えて、動詞の性質も有しています。
 ここで、過去分詞と判断すると「経験した苦難を長引かせた~」という意味になりますが、「長引かせた~」の「~」に入るはずの名詞が存在しません。
 よく、この文

[~ weak from the prolonged hardships which I had undergone,~]

を見てほしいのですが、[from]という前置詞があります。前置詞とは、名詞の前に置かれます。つまり、前置詞の後には名詞が置かれるのです。そうしますと、[the prolonged hardships]は[the hardships]を核とする名詞句になります。名詞[the hardships]を修飾する語として[prolonged]が置かれていると判断するしかありません。
 ということで、[prolonged]は、名詞[hardships]を修飾する形容詞と決まります。
 [the prolonged hardships]で、「長引いた苦難」という意味になります。

全体図

和訳

直訳調

「疲れ果て、傷み、衰弱とともに、私が経験した長引いた苦難からの、私は、移動させられた、凄い数の傷ついた兵士を乗せた列車とともに、ペシャワールの本部病院へ。」

自然な日本語

「経験した長引く苦難からの痛みや衰弱で疲れ果てたので、私は、夥しい数の傷ついた兵士を乗せた列車でペシャワールの本体病院へ移動させられた。」

今回のポイント

 今回は、1文は短かったですが、文法が多くあり少々厄介だったかと思います。
 ですが、どんな文であっても、非文でない限り、必ず文法に則って書かれていますので、一つ一つの文法を積重ねて、実際の文に当てはめていく練習をすれば、必ず読み解くことが可能です。
 複数の公式を用いて問題を解いていく数学と変わる所は全くありません
 今回は、特に、次の3点に注意したいところです。

1、動詞の過去形と過去分詞と形容詞の区別の仕方(Worn,prolonged)
2、並列関係を示す[and]
3、先行詞が本来どこに置かれていたのか?

---緋色の研究編–10–終---

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